ポカラ

ネパール中西部の宝石」とも呼ばれるポカラ盆地は世界中のツーリストの人気を集めています。 雄大なアンナプルナ山脈を有するヒマラヤを背景に、3つの清明なフェワ湖、ルパ湖、ベグナス湖が広がっており、究極のくつろぎの地と言えるでしょう。近年ポカラ盆地では、パラグライディング、エンジンつきグライダーのような冒険的スポーツが盛んになり、さらに他のアクティビティーとしてボート、バードウォッチング、トレッキング、マウンテンバイク等が楽しめます。

ポカラは常に、ネパールで訪れてみたい場所ランキングの上位に入っています。長期休暇でネパールへ滞在しているツーリストが、3つの湖のある有名なこのポカラを繰り返し何度も訪れるのも珍しいことではありません。レイクサイドとしてよく知られているポカラのツーリストエリアは、ポカラ市内から完全に切り離されています。レイクサイドはフェワ湖の脇に広がっており、ホテルやレストラン、土産物屋、旅行会社が密集している点はカトマンズのタメル同様ですが、広々としたスペースや交通量の少なさはカトマンズとは対照的で、この地を、より楽しいくつろぎの場としています。そびえ立つマチャプチャレ峰(魚の尾の意、英名フィッシュテイル)を背景に持つ魅力的なポカラ盆地は、多くのトレッカーが「地上の楽園」と呼ぶアンナプルナ山域への入り口でもあります。さらには、ラフティング、パラグライディング、エンジン付きグライダーなど冒険的なスポーツのためにも申し分の無い場所です。アンナプルナトレックのような山岳地帯や丘陵地域での長期間の登下降で疲れた後にこの地へ下りてくれば、フェワ湖岸の落ち着いた雰囲気がトレッカーを癒し、解放してくれることでしょう。多くのツーリストで賑わうバーやレストランを覗いてみれば、ちょっとした冒険譚や自身の実体験などを初めて会う人と分かち合うことができ、旅の仲間と出会える場を見つけることができるでしょう。ツーリストを暖かく迎えてくれるネパールの人々にも出会うことができ、ここに滞在するあまりの心地よさに滞在期間を延長したり、友人知人との再会や癒しを求めて毎年この地を訪れたりする方もたくさんいらっしゃいます。

ポカラのもつ美しさは、多くの紀行作家もこの地に引き付けています。澄み切った空気、雪に覆われた雄大な背景、穏やかな湖、周囲の樹木などなどにより、ポカラは「ヒマラヤの宝石」とも呼ばれ、注目すべき自然美のフィールドとなっています。マチャプチャレ峰(6,977m)はあらゆる自然愛好家を虜にし、眼下に広がるフェワ湖がさらに神秘的な雰囲気を醸し出しています。標高が低いためポカラはカトマンズより暖かくて冬場も過ごし易く、植物相は豊かで、バードウォッチングにも理想的な場所です。

ポカラはかつてインドとチベット間の重要な通商路上にありました。今日においてもなお、ラバの商隊が町のはずれにキャンプを張り、ムスタンを含む遠方のヒマラヤ地方から商品を運んでいます。ポカラおよびその近郊のエリアには、主にマガル族、グルン族が多く住んでいます。彼らは実に勤勉な農業従事者であると同時に、勇猛果敢で世界的に名声を博しているグルカ兵としても知られています。この他に有名でよく知られている民族はタカリ族です。企業家として知られている彼等は、アンナプルナ地域のトレックルートで多くのロッジを経営しています。

旅の見どころ
ヒマラヤ展望ポイント
ポカラは魅力的なアンナプルナ連峰を全景に配したヒマラヤンビューに恵まれています。実際の標高としてはそう高くないマチャプチャレ峰ですが、ポカラ市街にもっとも近く聳え立っているので、どこからでもその姿を堪能する事が可能で、他を圧倒する存在感といえるでしょう。アンナプルナⅠ峰からⅣ峰、アンナプルナサウスを含むアンナプルナ山塊は、東から西へ広がっています。更に離れて8,000m峰のダウラギリ峰(8,157m)、マナスル峰(8,163m)が姿を見せています。

フェワ湖:
もともとフェワ湖のおかげで人気が高まったこともあり、この湖の東岸に沿ってレイクサイドと呼ばれる、ツーリストが集まる町が生まれました。フェワ湖は3つある湖のうちで最も大きく美しく、穏やかな湖面でのボート遊びなどのためにここを訪れる多くの人々を魅了してきました。ボートは湖畔で借りる事ができます。多くの人々は湖の中央に浮かぶ小島にある寺院を訪れますが、ただゆっくりボートを漕ぐだけでも楽しい時間がすごせます。 レイクサイド(バイダムとも)は、ツーリストを癒し、ホテル、レストラン、バー、みやげ物店などツーリストが求める全てが揃っている賑やかなリゾートタウンです。
バラヒ寺院(地図参照) (Show in Map)
バラヒ寺院は、フェワ湖の真ん中に建てられた、ポカラで最も重要な寺院です。この寺院の2重の塔には、アジマ神の顕現である猪(バラヒ)が奉られています。アジマ神は女性の力であるシャクティを象徴する女神です。ここでは生け贄の儀式が行われますが、 ネパールの公休日である土曜日には、特に多くの信者で賑わいます。
セティガンダキ(地図参照) (Show in Map)
驚くべきことにポカラには「消える川」があります。自然の驚異と言うほかありませんが、セティガンダキは都市エリアを通過していくルートの多くの地点で、地上からでは見えないほどの深さを流れるようになるため、視界から消えてしまうのです。そこここで川幅が2m程度まで狭くなり、両崖の深さは20mにも達します。遥か下を流れる川を崖の上から見てみたいなら、マヘンドラプルやミッション病院近くの小さな橋が格好のロケーションです。この上からなら、千年もの長き渡って奔流が彫りあげた、深い深い峡谷に勢い良く川水が流れている様子を見る事が出来ます。

デビットフォール:
地元では、パタレチャンゴ(下または地下の滝)で知られているデビッドフォール(デビンズフォール、デビズフォールとも)は、シッダルタハイウェイをポカラ空港から南西に約2kmのところに行ったところに位置している、魅力的は小さな滝です。何年も前、トレッカーであったデービッド(またはデビ)が、パルディコーラ川に落ち、遠く流されて、滝の下深くに姿を消したとも言われています。
マヘンドラ鍾乳洞:
ポカラの名所であるマヘンドラ鍾乳洞は石灰岩の鍾乳洞で、ポカラの北、徒歩2時間の圏内にあります。鍾乳洞壁に多くの蝙蝠が住み付いているので「蝙蝠の家」としても知られています。鍾乳洞の内部は鍾乳石(stalactite)と石筍(せきじゅん、stalagmite)で入り組んでいます。ここを訪れようとする場合、鍾乳洞の入り組んだ様子を見るための携帯ライトを用意するのが賢明です。他にやはり蝙蝠が多く住み着いている、蝙蝠の鍾乳洞として知られる深い鍾乳洞もあります。

日本山妙法寺(世界平和の塔):
日本山妙法寺にある世界平和の塔(ワールドピースパゴダ)は、フェワ湖の南岸の丘の頂上に見られます。その塔には、4つの方向にそれぞれ4つのブッダ像が設けられています。ドーム型の塔は印象的で、丘の上からは素晴らしい景色が堪能できます。日本山妙法寺の平和の塔は、アンナプルナ峰の雄大な眺めを見るための絶景地であると言えるでしょう。
オールドバザール:
レイクサイドとは対照的な、ポカラの古くからの商店街であるオールドバザールは、フェワ湖から4km離れたところに位置しています。ここは伝統的なバザールであり、様々な民族による商取引が行われ活気にあふれています。寺院や歴史的建造物は、カトマンズ盆地のネワール建築様式に酷似しています。ついこの間建ったようないくつかの巨大コンクリート建築物を除いて、バザールは元の風情を残しています。食料品、衣類、化粧品、金に至るまで、あらゆるものが販売されており、ゆっくり散策する価値があります。オールドバザールには、ポカラの最も重要な寺院の1つであるビンドゥバシニ寺院があります。日陰になった丘にちょっと腰掛けるかのように、広々と石舗装された中庭にドームのような建物が建てられています。


博物館:
ポカラ博物館はシティバスパークとマヘンドラプルの間にある博物館で、一度はぜひ訪れてみたい場所です。ここにはポカラ近郊の西ネパールで繁栄している様々な民族の文化や生活様式が展示されています。グルン族 、タカリ族、及びタルー族のライフスタイルや歴史が、模型や写真や生活用品によって興味津々に表現されています。一番のみどころは、最近発見されたムスタンの8,000年前の遺跡から発掘された遺物です。この博物館は火曜日、祝祭日を除いて、午前10時から午後5時まで毎日開館しています。
 
他に興味を引くポカラの博物館は、自然歴史博物館として知られているアンナプルナ地区博物館です。アンナプルナ保護地域プロジェクト(ACAP)によって運営されており、蝶類や昆虫類、鳥類などこの地域で発見された野生動物の優れたコレクションが展示されています。オールドバザールの東のプリティビ・ナラヤンキャンパス内にあり、土曜日と祝日を除いた毎日午前9時から午後5時まで開館しています。

国際山岳博物館
国際山岳博物館(IMM)は印象的な外観を持つ、世界の山および登山活動の開発を目的に開設された施設です。はるか昔から現在に至るまでの登山・登攀記録、文献や道具などが集められ展示されています。世界中の山岳会及び山岳協会、そして個人の寄付者からたくさんの援助を受けています。博物館は、ネパール登山協会 ( NMA ) によって、『世界中の山の民、山、山登り活動』をテーマに設立されました。従って、博物館の全体の表示領域は、その3つのテーマに沿って分割されています。展示ホールは以下の通りです。

山の民:このホールの展示は、山岳地帯に住む人々の、民族ごとに違う習慣、伝統、遺産、文化、生活を示しています。
 
世界の山 :このホールは、世界の山岳地帯の地政学的起源に関する文献を、8,000m以上のピーク14座について全て表示しています。また、ヒマラヤの動植物も展示、紹介しています。 その他に設けられたコーナーでは、クマール・カドカ・ビクラム・シャハ(ネパール山岳協会創設者)、トニー・ハーゲン博士(初めてネパールを写真入りの文献で紹介した、ネパールを愛する有名な地質学者)、僧侶河口慧海(1899年ネパールを訪れた初の日本人)、ハルカ・グルン(有名な地質学者、ネパール初の観光開発大臣、)のような有名な偉人にも焦点を当てています。

登山活動:: このホールは、登山やトレッキングのような登山活動における、歴史的登頂や学術調査の結果などの資料を開示しています。クライミング装備や登山装備の変遷を展示したブースまであるのがユニークです。

周辺地域:
ポカラは、人気のあるアンナプルナ地域トレッキングの始発点であり終点でもある町です。中でもおすすめのトレッキングコースは、アンナプルナ外周トレックとジョムソントレックです。時間がない、という方にお薦めなのはショートトレックで、サランコット、ノーダラ、ガンドルン、ゴレパニトレックがあります。サランコット(1,592m)トレックは、ポカラ全体を俯瞰する雄大な景観が堪能できる人気のコースです。サランコットの丘はポカラの西に位置し、丘の頂上にはかつてカスキ城砦がありました。

アクティビティー

モーターバイキング
モーターバイクでポカラを探検するスリルは何ものにも変えられません。モーターバイクに乗りポカラ周辺の豊かで美しい自然の中を駆け抜ける冒険は、スリルと興奮に満ちあふれています。好意的な地元住民は、旅を楽しませてくれます。あなたが楽しむのに必要なものは、良いモーターバイクと地図だけです。
ボート
フェワ湖は自然にツーリストを引き付けます。ここではボートが手軽に楽しめるリクリエーションですが、日中であれば思い立ったその時に簡単に楽しむことができます。ネパールで2番目に大きいフェワ湖の外周は、おおよそ1.5x4kmです。レイクサイドまたはバイダムとして知られる東岸部は、ポカラのツーリストの活動拠点となっていますが、その対岸は手つかずの自然が残され、ほとんど人が住んでいません。他の2つの湖、ベグナス湖とルパ湖は、カトマンズに向かう国道からわき道に入ったところにあり、ポカラ郊外15kmに位置しています。訪れる人はそれほどいませんが、フェワ湖に比肩する美しさのこの2つの湖は、静かで穏やかな雰囲気の中でボートを浮かべることが出来ます。ボートは、時間単位で簡単に借りる事が出来、湖の中央や緑が多く静かな湖岸をボートに揺られながら散策することが出来ます。暖かく晴れた日に水泳を行うのも、ポカラのあなたの滞在のハイライトになるかも知れません。ボートは一日貸しまたは時間貸しいずれでも借りる事が出来ます。 ボートの漕ぎ手無しで、自分で漕いでみるのも楽しいものです。ポカラのボーティングに適した時季を選ぶなら、10月から2月の冬の間です。その頃は、空は澄み渡り、静かな湖面に写る逆さ峰の姿まで見る事が出来ます。
 

エンジンつきグライダー
超軽量級のエンジンつきグライダーで、まるで鳥になったかのようにポカラ全体を俯瞰出来ます。ウルトラライトと呼ばれるこのグライダーは、山の姿や遥か下に見える美しい湖などの景色を何物にも邪魔されずに楽しめる、爽快な乗り心地の小型グライダーです。9月から5月の間ポカラ空港から発着しており、未舗装の道路や他の飛行機は踏み入れる事の出来ない地域にも着陸できます。収容能力は、搭乗者とパイロットの2席だけです。このグライダーは1~2時間の飛行が可能で、最大航行(上昇)可能高度は5,000mです。

パラグライディング
パラグライディングは、あなたとあなたの前に広がる風景との一体感を短時間で味わえる、最も価値ある体験型アドベンチャースポーツです。雄大なヒマラヤが間近に横たわり、村々、僧院、寺院、湖、森などが眼下に広がり、まるで自らが本当に鳥になって飛んでいるかのように感じることでしょう。

釣り
釣り人にとってはこの湖は、大きな意味を持っています。生涯最大の釣果を挙げられる可能性あり、です。釣り具は、湖周辺の店から借りる事が出来ます。


ゴルフ

ポカラの気候と雄大な土地はゴルフに適しており、ずいぶん前から行われています。ポカラには、国際クラスのゴルフコースが2つあります。


ポニーライド

ポニーライドも、ポカラを楽しく動き回る方法です。ポカラ盆地内や周囲の丘などをまわるポニーライドに出る際には、馬を先導する馬引きがアレンジを行ってくれます。

ラフティング
白い波頭をかいくぐっていくラフティング好きの世界では、ネパールの河川は常に上位にランキングされていますが、当地ポカラはラフティング旅行をする場合、極めて理想的な位置にあります。例えば、ネパールにおける最もポピュラーなラフティングリバーといえばトリスリ川ですが、カトマンズからポカラへ向かうハイウェイは、ほぼこの川沿いに走っています。同じく興味をそそる急流には、カリガンダキ川とセティ川がありますが、いずれもポカラ近郊を流れている河川です。

ショートウォーキング
ポカラはトレッキングの前や降りてきた後にリラックスするのに申し分のない場所です。トレッキング愛好家にとってはトレッキングとトレッキングの間に一息つける場所でもあります。しかし、リラックスするだけではなく、ポカラ周辺には見所が多く、心地良い冒険心を掻き立てる所も数々あります。徒歩で行く市内観光ツアーは、通常約3~4時間を必要としますが、興味を覚えた場所でゆっくりと鑑賞するゆとりを考えるなら、さらに数時間が必要でしょう。


マウンテンバイク

ネパールの都心で冒険心を満たす良い方法が見つからず、より肉体的チャレンジを求めるのなら、マウンテンバイキングは、まさしくその手段を与えてくれます。まずは郊外へ出かけましょう。そこには限りない楽しさへとあなたを導いてくれる無尽蔵の可能性が広がっています。緑の生い茂った田んぼを駆け抜け、とても気持ちの良い小ぢんまりとした部落を横目に丘陵地帯を登り、また下り、流れる川に沿って、あるいはお寺の周りを、寝そべる牛馬の脇を、川にかかる橋の上を、はたまたハイウェイに沿って、快適に駆け抜けて行きましょう。マウンテンバイクは町なかや町の周りにある貸し自転車屋でレンタル料を支払い、丸一日あるいは数日にわたり簡単に借りる事が出来ます。ガイドつきのマウンテンバイクツアーに参加すれば、地方文化や農村生活のリズムをより理解できる場所や最新流行スポットなどを訪れることができます。


アクセス
(Getting there)
ポカラは、カトマンズの西およそ200kmに位置しています。そしてこの2大都市の間を移動する旅さえもが、ポカラ経験の一部なのです(もちろんポカラに到着することが第一目的ですが)。一番簡単で迅速な手段は、カトマンズにあるトリブヴァン国際空港(TIA)から空路で飛び立つことです。晴れた日に飛び立てばネパール東部からはるか西部チベット境界まで伸びてゆく雪を被った高峰群の全景を見ることが可能で、震えるほどの感動を味わうことができます。その上、北部の氷に覆われたヒマラヤから南部の緑豊かなマハーバーラタ地方、そして平原の亜熱帯のジャングルまでの変化に飛んだ風景も楽しめ、このフライトをさらに魅力的にしています。カトマンズ・ポカラ間には、毎日フライト及びバスが運行しています。


宿泊設備

ポカラの宿泊施設は、予算によって様々な種類を選択し利用できます。ヒマラヤ山脈の美しい眺望を楽しめる豪華ホテルもあります。空港近辺、ダムサイド(パルディ)、レイクサイド(バイダム)、バスパークおよびバザール周辺といった、4つの宿泊エリアがあります。


気候

ポカラの気候は温暖な亜熱帯性の気候で、冬といってもそれほど過酷でなく、夏も、南部平原地帯のようなうだるほどの暑さはありません。アンナプルナ山塊の麓に位置するため、非常に寒い冬を想像するかもしれませんが、そんなことはありません。ポカラは高度827m(北緯28度)にあり、ツーリストは温暖な気候を楽しむことが出来ます。夏の間は湿度が高くなりますが、冬は、特に10月から12月の間は快適です。ポカラの雨期は、6月初旬から始まり9月くらいまでで、雨期に先立って夕立が4、5月頃から降り始めます。夏の最高気温は摂氏30℃から32℃まで上がり、冬の最低気温は摂氏6℃くらいです。雨期及び冬の短期間を除き、年中温暖な状態です。