ルンビニ

ルンビニはブッダの生誕地であり、世界遺産にも指定されています。ネパールの南西部に位置するこの巡礼地には世界中から信心深い仏教徒が、ブッダ(=目覚めた人)の生誕地である聖園(Sacred Garden)を敬うために集まって来ます。仏教に改宗した偉大な皇帝アショカ王によって建立された石柱は、世界的に有名な史跡です。今日ルンビニは、様々な国際的仏教団体によって建立された多数の美しい寺院、ストゥーパ、僧院などによって活気付いています。  

仏陀生誕地
ルンビニは2500年以上も前に釈迦仏陀(Shakyamuni Buddha)が生誕した聖地であり、世界中の仏教徒の重要な巡礼地となっています。ネパール南部に広がるタライ平野にあるこの小さな町の周辺では多くの発掘が行われ、古代都市の遺跡が明瞭に姿を現わしました。またここでは多くの工芸品が掘り当てられています。釈迦仏陀は、小さな公国の王子として誕生しました。重要な歴史遺跡としては、マヤデビ寺院及びアショカ石柱があげられます。多くの古代のストゥーパや僧院の跡も、ルンビニの周囲で発見されています。アショカ石柱は紀元前250年に、インドのアショカ王によって建立されたと言われています。その表面に刻まれている碑文は、この地が仏陀の生誕地であると認定しています。マヤデビ寺院の中では、木の枝につかまりながらブッダを出産しているマヤデビの石像を見ることが出来ます。この像に触れれば子どもを授かる、と信じられており、多くの女性がこの像を撫でに訪れるため、いまや石像の表面が剥がれて変色しているほどです。

寺院の南には、マヤデビが仏陀の最初の清めの産(うぶ)湯に使ったと言われる神聖な池があります。葉の多い菩提樹の木によって日陰が作られた静かな庭園になっており、近くに新たに植林された森が平穏な雰囲気をもたらしています。菩提樹はその下で仏陀が悟りを開いた木でもあります。ルンビニ保護開発委員会により、何十年も前にマスタープランが作成されていましたが、現在ようやく開発段階に入っています。1978年に完成した、有名な日本人建築家丹下健三氏によるマスタープランは、3平方マイル(7.77平方キロメートル)の土地を、庭園やプール、建築物、森林を含む文字通りの聖地に変える事でした。開発は、各国の寺のある僧院地区、アショカ石柱とマヤデビ寺院のある聖園地区、そしてロッジ、レストラン、文化センター、観光施設のあるルンビニ村という3つのエリアを有しています。この数年間、数多くのストゥーパや僧院が、世界各国の仏教徒団体を代表して建立されました。ルンビニの近くカピラバストゥでは、仏陀が過ごした古代の宮殿跡が発掘されています。その遺跡では、紀元前8世紀頃の宮殿の基礎部分があちらこちらに見られ、連続する13層の住居跡も見ることが出来ます。考古学や歴史学専攻の学生は必見です。

アクセス: ネパール航空その他の航空会社のフライトが、ルンビニ近くのバイラワまで飛んでいます。カトマンズ、ポカラからは、定期バスが運行されています。 宿泊施設:ルンビニには、いくつかの良いホテルやロッジがありますが、様々な国の僧院においても宿泊可能です。


名所、みどころ

マヤデビ寺院、アショカ石柱、プスカルニ池
マヤデビ寺院は、仏陀生誕地における重要史跡の1つです。アショカ石柱の碑文は、ルンビニが仏陀生誕の場所である、と銘記しています。古代のストゥーパや僧院の遺跡も見どころです。最近の発掘では、仏陀の誕生の正確な場所を示す「フットプリント(足形)」を持つ石が掘り出されました。プスカルニ池は、マヤデビ女王が出産前にここで沐浴したと言われており、史跡として極めて重要な意味を持つ池です。ここに建てられた国際ゴータミ尼僧院は、カトマンズにあるスワヤンブナートのレプリカです。


ルンビニ博物館

その他の見どころとして、ルンビニの西27kmに位置するティラウラコットにあるルンビニ博物館、国際ルンビニ調査研究所、カピラバストゥ博物館があげられます。カピラバストゥ博物館には、仏陀がシッダールタ王子として成長したサキャ王国(Sakya、シャカ、とも)の旧王都跡を見る事が出来ます。聖園を訪れるなら朝がおすすめです。8平方キロメートル以上の広さに、過去からの財宝が納められています。今日、ルンビニを開発していこうとする世界的なイニシアティブの一活動として、世界各国の多くの仏教団体が聖園近くの国際僧院地区に寺院や僧院、ストゥーパを建立しています。これらの仏教団体によって建立された僧院では、それぞれの国の建築構造と文化を披露しており、現在、ルンビニの妙味のひとつとなっています。ロイヤルタイ僧院、中国僧院、パットゥ・クォック・トゥ僧院(ヴェトナム)、コルコタ・マハボディ協会(インド)、国際尼僧協会(ネパール)、ザ・グレート・ロータス・ストゥーパ(タラ財団・ドイツ)、ミャンマー僧院、マナン・セワ・サマイ(ネパール)、リンソン僧院(フランス)、日本山妙法寺、ゴールデン・インターナショナル(オーストリア)、スリランカ僧院、韓国マホボディ協会、ダルモディヤ・サブハ(ネパール)、ドゥリング・カギャ瞑想センター(インド)、カンボジア僧院、パンディタ・ラマ瞑想センター(ミャンマー)、ヴィパサナ瞑想センター(ネパール)、ルンビニ博物館、ルンビニ国際調査研究所、世界平和の塔、永遠の平和の炎、平和の鐘などなどが、この地ルンビニに、美と平穏を加えています。ルンビニの西約31kmのカピラバストゥ地区にあるゴティワも、世界中の仏教徒にとって大変重要な巡礼地です。ここは、釈迦仏陀よりも前に出現した、仏教上の初仏と言われるクラクチャンダ・ブッダが生まれ、後に解脱を果たしたスポットとして崇敬されています。

その他の重要なスポットとしては、スッドダナ王がブッダに会ったとされるクダンがあげられます。クダンはティラウラコットの南約4.5kmにあります。また、ルンビニの北西32kmのニグリハワは、アショカ王が巡礼の旅の途中でこの地のニグリサガールを訪れ、ストゥーパを建立して石柱を建てた土地です。この地はまた、クラクチャンダ・ブッダの後(釈迦仏陀より前)に出現した、仏教上の第2仏として知られるカナックムニ・ブッダが生まれ悟りを開いた所であり、彼の父親に出会った場所だといわれています。

アクセス
カトマンズ空港(TIA)からバイラワにあるゴータムブッダ(ゴーダマブッダ)空港へは45分のフライトです。またはカトマンズのゴンゴブバスパークから出るバスを利用することもできます。カトマンズ以外の都市からでもバスを利用しバイラワへ到達できます。バイラワ発ルンビニ行のバスは、午前6時から午後5時の間、ほぼ1時間おきに出ています。