サガルマータ国立公園

サガルマータ国立公園にはエべレスト(8,848m)、ローツェシャル、チョー・オユー、アマダブラム、プモリ、カンテガ、ギャチュンカン、タムセルク、コンデ峰、等々が含まれており、世界の自然遺産の中でも極めて特別な存在と言っていいでしょう。カトマンズの北東に位置するサガルマータ国立公園の領域は、ドゥードゥコシ川、ボテコシ川、イムジャコーラ川等の上流域に広がり、面積は1,148平方キロメートルで、公園の大部分が標高3,000mを超えています。サガルマータ地域は険しい土地で、深い渓谷や氷河、ほとんど通行不可能な氷と岩からなる地表で覆われています。この地域は地元では<クンブ>と言う名前で知られ、有名なシェルパ族の居住区です。シェルパ族は、ジャガイモや大麦を作り、高地牧草地でヤクを飼うなど、山岳農業で生計を立てています。また、若いシェルパは近年、地域の共同体経済の中心的支柱となっている登山やトレッキング産業で名をあげるようになりました。1979年サガルマータ国立公園は、世界遺産として認定されました。

シャクナゲ(rhododendron)、カバ(樺、birch)、アオマツ(blue pine)、ジュニパーマツ(juniper)、エゾマツ(silver fir)などの樹木を、森林限界である標高約4,000m付近まで目にすることが出来、その上は低木や高山性植物帯となります。ナムチェバザール、クムジュン、タンボチェ、ターメ周辺の山腹では、晩春から夏にかけて数種類のシャクナゲ(rhododendron)が花盛りとなります。サガルマータ国立公園内で比較的多く見られる野生動物は、ヒマラヤヤギ(Himalayan Thar)、ゴーラル(シカの一種、ghoral)、ジャコウジカ(musk deer)、ピッカ(野うさぎ、pikka)、イタチ(weasel)などですが、時々ジャッカル(jackal)も出没します。他にめったに見られない珍しい野生動物としては、ヒマラヤツキノワグマ(Himalayan black bear)、オオカミ(wolf)、オオヤマネコ(lynx)、ユキヒョウ(snow leopard)があげられます。一般的に見られる鳥は、テイオウキジ(国鳥のダンフェ、impeyan pheasant)、ベニキジ(blood pheasant)、セッケイ(snow cock)、ユキバト(snow pigeon)、赤くちばしと黄くちばしのベニバシガラス(billed chough)、ヒマラヤハゲワシ(Himalayan griffon)、ヒゲワシ(lammergeyer)などです。

入域料金
ネパール人:無料
SAARC諸国人:100ルピー
その他の外国人:1,000ルピー

アクセス
クンブ地方では全域にわたって車道がありませんので、ツーリストは歩いて目的地に行かなくてはなりません。アクセスを短縮するには、ヘリコプターでシャンボチェへ降り立つか、ルクラへ飛行機で飛んで、国立公園本部のあるナムチェバザールまで2日歩くかしかありません。他のアプローチとして、南西部のジリまたは東南部のアルンバレーから歩く事も出来ますが、ナムチェバザールまでいずれも10日間から12日間かかります。ベストシーズンは、気温が暖かく空気の澄んでいる10月、11月もしくは3月から5月ですが、夜の気温は0℃付近まで下がることもあります。おおむね2~3週間の滞在を予定して頂くのが理想的ですが、モデルコースとしてはゴーキョピーク、ロブチェからカラパタールそしてベースキャンプへ抜けるルート、チュクン渓谷周辺、ターメ渓谷周辺などがあげられます。トレッカーはほとんどの村で食事付き簡易ロッジの利用ができますが、自由な行動を楽しみたいのであればキャンプ装備、食料、燃料を持参するのをおすすめします。また、安全にかつ安心してこの地域のご訪問を楽しむためには、カトマンズの政府登録旅行代理店にてガイド、ポーター及びトレック装備品のアレンジをする事をお薦めします。

 
特記事項
入域料金は、国立公園及び野生動物保護管理オフィス(Phone:4220850)の統括となり、山岳地域の国立公園入域の場合は、ブリクティマンダップのNTBに隣接しているACAPカウンター(Phone:4222406)にて支払う事が出来ます。他の国立公園に関しては、国立公園ゲートにて支払います。