ランタン国立公園

ランタン国立公園は、ネパールの中でも最も自然の姿が損なわれていない国立公園の1つです。カトマンズ北部に位置し、首都から容易にアクセス出来る高地にある保護区です。ランタンは、ネパールで最も大きな水系であるトリスリ川とスンコシ川の2つの流域上部に形成され、総面積は1,710平方kmです。この国立公園は最低点が海抜1,500mにあり、最高点はランタンリルン峰7,234mまでと、大変な高度差があることから、地域一帯の生態系は実に多岐にわたっています。見どころとしては、ランタン谷、聖なる湖ゴサインクンド、ヘランブ村上部にある森があげられます。

ボテコシとランタンコラの二つの深い峡谷には、シャクナゲ(rhododendron)、オーク(oak)、カエデ(maple)、ハンノキ(alder)が生い茂っています。ランタン谷、ゴサインクンド下方ゴラタベラ周辺森林広域には、ヒマラヤ生態系の健全性のシンボルとも言うべき絶滅危惧種・レッサーパンダ(red panda)が生息しています。この森林に共通して生息しているその他の動物は、イノシシ(wild boar)、ヒマラヤツキノワグマ(Himalayan black bear)、ゴーラル(シカの一種、ghoral)、ハイイロヒマラヤヤセザル(grey langur monkey)、ヒョウ(leopard)などです。なお、この国立公園では、珍しいヒマラヤミツオシエ(Himalayan honey guide)が観察されており、テイオウキジ(impeyan pheasant)、ジュケイ(tragopan)類、ミヤマハッカン(kalij pheasant)ほかも、ここで暮らしています。また珍しい落葉性針葉樹(deciduous conifer)であり、ラーチ(カラマツの一種、larch)が、ランタン谷下部の森林地帯で見つかっています。更に上部では、ヒマラヤヤギ(Himalayan thar)、ジャコウジカ(musk deer)、ヒョウ(leopard)を見ることが出来ます。ランタン谷上部は、チベットセッケイ(Tibetan snow cock)やユキシャコ(snow partridge)が見られると同時に、トキハシゲリ(ibisbill)の数少ない繁殖地の1つともなっています。

他のヒマラヤ自然公園同様、ランタンも自分の足で散策しなければなりません。お好みとご利用可能な時間に合わせて、いくつかのコースを選べます。ランタン谷は、ドゥンチェ及び公園オフィスから容易に入ることが出来、ここへはカトマンズから1日のドライブです。ランタン谷上部へは、歩いて4日間ですが、ゴラタベラ周辺でレッサーパンダ(red panda)を探し求めながら何日か過ごすのもお薦めです。ランタン村、キャンジンゴンパからはランシサカルカ、ヤラピーク、チェロ・リなど標高の高いところまで行くことが出来ます。これらランタン上部地方ではチベット系の民族が、それより下のドゥンチェ、バルク、シャブルなどの村では中部山岳地帯の民族であるタマン族が居住しています。

入域料
ネパール人:無料
SAARC諸国人:100ルピー
その他の外国人:1,000ルピー
(注意:10歳未満の子供入域料金は、必要ありません。)

アクセス
ランタンの峠ガン・ラ(5,132m)は、ガイドを同行し、食料、トレッキング装備品が十分に準備できているハイカーだけが乗り越えることができるでしょう。同様な準備で、ゴサインクンドもドゥンチェからも数日で到達できますから、同時に両方のトレッキングが可能です。

また別ルートして、カトマンズのスンダリジャルから素朴なヘランブの村を通ってゴザインクンドへと歩くことも出来ます。ここからタレパティやゴプテ洞窟へ向かってゆく、豊かな森林の中のかなり急な登りを抜ける道は、鳥がさえずり、春にはシャクナゲ(rhododendron)やラン(orchid)が開花し、生き生きとした自然にあふれています。ランタン国立公園は、3月から11月までいつでも訪問することが出来ますが、雨季は雨量も多く川の氾濫もあるので避けた方が良いでしょう。一方、自然愛好家にとっては、高山植物の観察という点で、雨季が最も理想的でしょう。

特記事項
10歳以下の子どもは、入域料金は必要ありません。

入域料金は、国立公園及び野生動物保護管理オフィス(Phone:4220850)の統括となり、山岳地域の国立公園入域の場合は、ブリクティマンダップのNTBに隣接しているACAPカウンター(Phone:4222406)にて支払う事が出来ます。他の国立公園に関しては、国立公園ゲートにて支払います。