バルディア国立公園

バルディア国立公園は、カトマンズの西400km、カルナリ川東岸に位置しており、面積は968平方kmです。チュリアヒルから「バブハル」までゆるやかな斜面が南方へ広がっています。チュリアヒルより高地の大部分は、堅材・サラノキ(沙羅双樹、sal)の乾燥した落葉樹林になっています。小さな穴があちらこちらに開いている「バブハル」の傾斜地は、地元では『ファンタス』と呼ばれており、大きな広々とした大草原を維持しています。これらはかつてガンジス平野の大部分に広がっていた大草原の名残とされています。

バルディアの西端は、カルナリ川の多数の水路に囲まれており、大小の砂礫層の島が点在しています。これらの島や低地は、草原や森となっており、アカシア(acacia)、シサム(sisam)、巨大な板根のシルクコットン(silk cotton)の木が共生し、広がっています。春にはシルクコットン(silk cotton)の花が咲き乱れ、森全体が深紅の花で活気づきます。

バルディアは多種多様な動物の住処です。動物たちの多くは『パンタス』の内外に生息しています。バグホラやラムコイリなどの広々とした大草原は、野生動物を観察するのに最高の場所です。最もよく目につくのはアクシスジカ(spotted or axis deer)です。その他インドレイヨウ(ブラックバック、black buck)、ホッグジカ(hog deer)、サンバー(samber deer)などの有蹄動物、野生のイノシシ(wild boar)とバラシンガジカ(barasingha deer)やインドヌマシカ(swamp deer)なども見られます。ヒマラヤヤセザル(langur monkey)やアカゲザル(rhesus)といった、真猿類マカク属(macaque)の猿2種類も生息しています。バルディアはまた、めったに見られない野生の象の小さな群が出没することで有名です。少数ですが珍しいガンジスワニ(gharial)や湿地ワニ(marsh mugger crocodile)、さらにはガンジスイルカ(Gangetic dolphin)も見られます。カルナリ川の島々は、亜大陸の最大のアンテロープ種(antelope)、ニルガイ(ウマカモシカ/オオインドカモシカ、nilgai or blue bull)住み処となっています。カルナリ川とバダイ川は、定住種のアオサギ(heron)、カワセミ(kingfisher)とカベバシリ(キバシリ科、wall creeper)などに加え、多数の越冬水鳥を引きつけています。350以上の鳥種がバルディア国立公園にて観察記録されており、ここはまさに野鳥観察者のパラダイスです。

入域料金
ネパール人:20ルピー SAARC諸国人:200ルピーその他の外国人:500ルピー

アクセス
バルディア国立公園へは、空路カトマンズからネパールガンジへの定期便を利用し、空港から約1時間でタクルドワラの公園オフィスに到着します。カトマンドゥからネパールガンジへは路線バスも運行されています。バルディア自然保護区のベストシーズンは、10月から4月までです。

特記事項
10歳未満の子どもは入園料不要。
入域料金は、国立公園及び野生動物保護管理オフィス(Phone:4220850)の統括となり、山岳地域の国立公園入域の場合は、ブリクティマンダップのNTBに隣接しているACAPカウンター(Phone:4222406)にて支払う事が出来ます。他の国立公園に関しては、国立公園ゲートにて支払います。