アクティビティ
医療上の注意事項とアドバイス

医療面で言うなら、ネパールでのトレッキングを特に危険なものであると考える必要はありません。しかし、トレッキング中は限られた医療しか受けられないため、出発の前に自分の健康状態を確認しておくことが必要です。深刻な病気やけがの際は、すぐにカトマンズに引き揚げるのが最善策です。ヘリコプターでの救助サービスは非常に高価ですが、ネパール政府も大使館も、あなたがトレッキングを手配してもらったトレッキング代理店も、救助サービスの料金を支払ってはくれません。したがって、万が一の救助活動のための保険は必ず付保し、トレッキング中は保険証券を常時携行するようにしましょう。(自分で付保せずに代理店に任せた場合でも、必ず写しを貰っておくことをお薦めします)

高山病:標高の高いところで発症するこの病気は、急性高山病(AMS; Acute Mountain Sickness)として知られており、ネパールのトレッキング中は特に医学的配慮をしなければならない項目です。高山病は、あまりに急激に標高3,000m以上まで上昇した人々の身体に、高度が与える悪い影響を意味します。

急性高山病の初期症状は吐き気、嘔吐、食欲不振、不眠、永続的な頭痛、めまい、立ちくらみ、混乱、見当識障害、酩酊歩行、脱力感、疲労感、倦怠感、足がだるい、手や顔のむくみ、息切れ、呼吸異常、尿量の減少などです。これらの症状は真剣に受け止めるべきです。これらの症状が出た場合には、速やかにそれ以上高度を上げるのを止めてください。でないと数時間以内に死を引き起こすほどの深刻な問題へと発展する可能性が極めて高いからです。高山病のための唯一の治療は、直ちに高度を下げることであり、他に有効な治療法はないため、このこと(高度を下げること)は真剣に受け止める必要があります。標高3,000m以上では1日あたりの上方移動高度は300~500mに留め、適度な休息をとることが、急性高山病を防ぐ最良の手段です。

急性高山病の詳細情報は“ヒマラヤレスキュー協会”が作成した書物やパンフレットにあります。これらの資料には、全ての登山家の救急箱になければならない医療品リストが提示されているため、中央入国管理局とカトマンズのトレッキング会社では、これらのパンフレットを無料で配布しています。