アクティビティ
エベレスト・ベース・キャンプ

エベレスト・ベース・キャンプへのトレッキングは端的に言って、あらゆるルートの中でも最もクラッシックなルートと言っていいでしょう。このルートは常に行きたいルート優先順位リストの上位に入り、エベレスト・ベース・キャンプはヒマラヤの中でも最も訪問する人の多い地域の一つとなっています。通常、2週間のトレッキングはルクラで始まり、ルクラで終わります。エベレスト山域南部に向かう際の拠点となるルクラの飛行場には、‘エべレストの玄関口‘という呼び名がふさわしいでしょう。

ルクラからスタートして、有名なナムチェ・バザールに通じるドードゥ・コシ・バレーまでは2日間のやさしいトレッキングです。道筋にはティーハウスと呼ばれる簡易ロッジが豊富にあります。初日の宿泊先として、パクディンとモンジョがよく知られています。モンジョのすぐ向こうはサガルマータ国立公園の入り口で、ジョルサレのチェックポイントで許可証のチェックを受けます。ドードゥ・コシ川に沿って道を行くと、ジョルサレからほんの数分歩いたところにある吊り橋から登り坂が始まります。そこから3時間の登りを歩ききるととナムチェ・バザールに着きます。

エベレスト街道で人気のある宿泊所の一つであるナムチェ・バザールは、シェルパが取り仕切る交易の中心地で、ありとあらゆるものを擁しています。たくさんのホテルやレストラン、登山装備を売る店があるかと思うと、立派なパブやインターネットカフェまでをも見つけることが出来ます。ここでは高度順応のためにナムチェ・バザールの中や周りを歩き回って2日ほど休憩するのがよいでしょう。高度順応はすぐに出来るものではないからです。もてあます時間をやりすごすために、ナムチェ・バザールから歩いて数時間のターメ、クムジュン、クンデなどのシェルパの村や、シャンボチェを訪ねるのもよいでしょう。

ナムチェ・バザールを出発してから、タムセルク、カンテガ、アマダブラムの山々のすばらしい眺めと共にイムジャ・コーラの谷に沿って歩きます。やがて眼前の天空を埋め尽くすほどの巨峰・ローツェとエベレストが見えます。ナムチェ・バザールの次の最も一般的な宿泊ポイントは、イムジャ・コーラ沿いの道の急勾配をのぼりきったところにあるタンボチェです。タンボチェ寺院は最も有名な寺院の一つですが、おそらくアマダブラム山という無比の背景を持っているためだと思われます。この仏教寺院は1989年に焼失した後、同じ場所にさらに頑丈な建築物として建て直されました。毎日午後になると寺院の案内ツアーが催されます。タンボチェからイムジャ・コーラ沿いの道は登りになり、パンボチェを通ってペリチェとディンボチェに到着すれば、再び足を留めて休憩の日です。高度順応のために一日を取りますが、ディンボチェから歩いて約3時間のチュクンへのショートトレックもお勧めです。

ペリチェやディンボチェから約6時間で到着するロブチェは、クーンブ氷河の氷堆石(モレーン)の脇にあります。ロブチェからおよそ3時間歩けば、ゴラクシェプとして知られる、この行程の最後の宿泊地に到着です。何軒かの簡易ロッジがあり、明日には氷河を超えてエベレスト・ベース・キャンプへ続く最後の歩みを進めるあなたに一夜をすごすための宿を提供してくれます。ゴラクシェプの先にはカラ・パタールの名で知られるビューポイントがあり、ここでは多くのトレッカーが世界最高峰の勇姿をその目に捉え、畏敬の念と共に仰ぎ見て来ました。氷河にそって進むベース・キャンプまでの行程の所要時間は、最大5時間ほどですが、この場所は踏跡がわかりにくく、ルートファインディングもかなりハードなため氷上に転落する危険が大きく、慎重に進んでいかなければなりません。