アクティビティ
ドルポ

ドルポはネパールの北西部、ダウラギリ大山塊の後ろに位置する人里離れた地域で、ネパールの中でも特にベールにつつまれてきた地域です。人跡未踏で標高の高いドルポの渓谷は、1989年まで外部に閉ざされたままでいました。地理的な難所によって自然に隔離されてきたこの土地の人々は、現代社会の魔の手にほとんど触れられることなく残された、彼ら独自のライフスタイルを守り続けています。このトレッキングでは、何世紀も前のライフスタイルを今に至るまで維持している人々に出会えます。この土地の名前は、オスカー賞にもノミネートされた、エリック・ヴァリ監督の映画「キャラバン」によって、一躍世間に知られることとなりました。

ドルポの人々のルーツはチベットであり、彼らは今なお、チベット文化を維持し続けています。彼らの僧院は、まさにチベットの仏教スタイルを踏襲しています。チベットと地理的にも姻戚的にも縁続きであり、彼らの祖先が国境を越えてネパールに来た後でも、その生活様式はほとんど変わっていません。このトレッキングで、今日でもなお物資の物々交換のために難所を越えて長い旅に向かうヤクのキャラバンを目にすれば、感慨もまたひとしおというものです。ドルポの人々は彼ら独自の言語と文化を持ち、素朴なライフスタイルを維持しています。このすばらしいトレッキングの間、シェイ・ゴンパ(クリスタル寺院; チベット人にとって重要な巡礼地)のような、いくつかのユニークな寺院(=ゴンパ)を訪ねることができるでしょう。この地域をトレッキングするには特別許可証が必要ですが、その前にまず、トレッカー自身が長い行程を元気に歩けるだけの体力がなければなりません。

ロウワー・ドルポ (Lower Dolpo)
おそらく西ネパールでは最も人気のあるトレッキングルートです。途中、シェイ・ポクスンドゥ国立公園を通りますので、入域料に加えてトレッキング許可証の料金も支払わなくてはなりません。ロウワー・ドルポに行くのに最も便利なのは、ドゥナイから歩いて4時間のドルポ郡庁所在地にある、ジュパル飛行滑走路まで飛行機で行く方法です。ネパールガンジからドゥナイへ定期的に便が出ています。ただし、もしもすべての行程を歩いてみたいということであれば、 ポカラかタンセンからドルパタンへ向かい、そこからトレッキングの第一歩を踏み出すことが出来ます。

天候やオプショナルトレッキング(途中で入れるショートトレッキング)によって、この地域のトレッキング期間は8~12日間となります。ロウワー・ドルポ一周はお好みによって、 時計回り、反時計回り、いずれも可能です。このコースのハイライトは魅惑的なタラップ渓谷と映画「キャラバン」で描かれた清らかなポクスンドゥ湖です。反時計回りルートはジュパルから始まり、バーブン・コーラの谷に沿ってドゥナイとタラコットを抜けて行きます。その後、道はタラップ渓谷を目指して北上します。タラップ渓谷からドゥ・タラップへ登る2日間は、標高が4,000mに達するため少しつらい行程です。その後、ドゥ・タラップからリンモとポクスンドゥ湖に至る手前で、このルート上にある2つの最高到達点を通過します。リンモからは、スンドゥワ、セプラ、ハンケ村を通り抜けてさらに2~3日かけ、ジュパルに戻るトレッキングです。  
アッパー・ドルポ
ロウワー・ドルポを訪れる人数と比較すると、シェイ・ポクスンドゥ国立公園の上部、アッパー・ドルポに入るトレッカーは少数です。この地域に入るには、特別許可証が必要です。アッパー・ドルポの魅力は、人跡未踏の原野、そして一切手つかずの自然風景です。チベット高原の一部であり、乾燥していて寒く、植物はほとんど生えていません。公園内、特に公園の北部地域は珍しい絶滅寸前の動物たちの生息地で、ジャコウジカ(musk deer)やユキヒョウ(snow leopard)、ブルー・シープ(blue sheep)などが居ます。またこの地域は、ヒマラヤ・ハーブの希少種があることでもよく知られています。