建築

ネパールの宗教建築もまた芸術的表現の一つで、この国の重要な文化遺産の一部です。大きく分けて、パゴダ様式、仏塔様式、シカラ様式の三つの様式があります。

パゴダ様式は複数の屋根を重ね持ち、広く突き出た屋根のひさしを、木彫が施された多数の支柱で支えている建築様式です。たいてい組み木型かストライプ型の格子窓が張り出すようにしつらえられており、屋根の天辺には三角形の尖塔を立て、まわりには漆喰や光沢仕上げが施された金の鐘を吊して仕上げられています。

スワヤンブナートやボウダナートはネパールで最も重要な仏塔様式の実例で、この様式はチャイティヤ様式とも呼ばれています。寺院自体がまさに、概念的にも実質的にも純粋な仏教徒そのものといえます。仏塔は半球形の土台の上に、13の円環を支える四角い基部が乗せられた外観になっているのが特徴です。

シカラ(=山頂)様式はネパールで発見された建築デザインで、その特徴は、流線型やピラミッド型の高い塔の表面が、垂直方向に5つ~9つに分割された構造です。

ネパールでは仏塔様式建築物はごく普通に見られ、その特徴は、半球形の土台の上に、13の円環を支えるための四角い基部が乗っている外見です。スワヤンブナートやボウダナートはユネスコの世界遺産に指定されています。

バクタプルにあるニャタポーラ寺院(ニャタ=5、ポーラ=屋根)は、その建築自体が偉業と言っても良い、他に類を見ない五層階のパコダで、女神シッディ・ラクシュミに捧げられたものです。ブパティンドラ・マッラ王によって1702年に建立されたこの寺院の建築デザインは見事で、窓や梁や20本ある柱、108本の支柱には巧みな彫刻が施されています。