民族音楽の楽器

古代の多くの石像彫刻その他の証拠品により、ネパールの音楽はキラント王朝、リッチャヴィ王朝より以前でさえも、すでに存在していたことがわかっており、7世紀の碑文には早くも楽団が組織されていたことが記されています。たくさんの種類の楽器がありますが、そのほとんどは身近な手元の材料を利用して作られています。水牛の角でできたネコーは一度吹くと悪霊退治ができると信じられているほか、五つの楽器で構成される“パーンチバジャ”は、これなしには如何なるネパールの結婚式も成立しないと言われています。
ネパールの民族楽器には以下のようなものがあります。


シャナイ:
緩やかなカーブを描いて細長く伸びた金管楽器で、小さなトランペットのように見えます。むせび泣くような感動的な音を出します。よく宗教的儀式に用いられます。

ナガラ/テャムコ: 動物の皮が張られた片面太鼓で二本の鉢で演奏されます。

カルナル:
巻き貝形状で、甲高く力強い音を発する大きな金管楽器です。


ダマハ:
鋭い音を出す片面小太鼓です。

ジャリ:
Iシンバルのような楽器です。

ディーメ:
胴体が木製の、大きな筒状の両面太鼓です。右側は軽い棒で、左側は演奏者の手でたたいて演奏します。カトマンズのジャプー(農民)のお祭りによく用いられます。

ナエキン: 鋭い音を出す両面太鼓で、かつては大事な知らせを伝える際のサイレンとして使用されていました。

マダル: ネパールで最もポピュラーで、広く使用されている太鼓です。木製の胴体と皮で作られており、大分部のネパール民族音楽では、このマダルが演奏されます。

サーランギ: ガイネ(民謡歌手)によって作られ演奏されます。バイオリンに似た形状の、7弦の弓奏楽器です。

ドロック:
タライ地方でイベントや祭りのときに広く演奏される両面太鼓です。

ムリダン:古くから伝わる両面太鼓で、重量のある木製の胴体をもっています。おだやかで心地よい音を出します。

ダンフ: 天辺に皮が張られ、持ち手は長い木製になっています。狂心的に空中を飛び跳ねながら演奏されます。

ポンガー: フィートもの長さの銅製で複雑な彫刻が施されています。前述のカルナルに似ていて、主に僧侶によって演奏されます。