アーユルヴェーダ

アーユルヴェーダの歴史はヴェーダ時代に遡ります。ヴェーダというのは文明が残した最古の資料で、そのうちの一つアーユルヴェーダもまた、現存する科学的資料としては最古のものです。アーユルヴェーダはサンスクリット語で「生命の科学」または「自然な生き方」を意味します。アーユルヴェーダの目的は、人間の身体の内部と外的世界がしっかりと調和し、人生最高の目的を達成することです。健康は身体的・精神的健康レベルにより定義づけられます。伝統的で独特のこの知識は、地方の様々な決め事や慣習、伝統のもとで、数世紀にわたって現地に住む人々や地域社会に活用されてきました。
 
ネパールにはアーユルヴェーダの偉大な歴史があり、この国の文化/科学遺産の一部ともされています。伝統的なアーユルヴェーダの薬剤師は、今も昔ながらの道具を使用し続けています。カトマンズの中心ナラデヴィにはアーユルヴェーダ医学専門の病院があります。国立アーカイブスには研究者のためのアーユルヴェーダの知識が書かれた葉や写本などの膨大な資料が保存されています。それは長期間忘れられ放置されてきた、知識の財産なのです。人生の科学と考えられているアーユルヴェーダ、ヨガ、瞑想などは、自然科学であり、精神科学でもあります。アーユルヴェーダは人間一人一人の誰もが皆、唯一無二の存在であると見なし、内在するアンバランスさを理解し、それを修復し、さらに人間本来の能力と調和を回復させる方法を探すのです。
アーユルヴェーダの目的は無欲さを導くため感覚を研ぎ澄ませることです。健康増進、長寿、無病、病気の治癒を導き出すことです。アーユルヴェーダ医は個々の人体のタイプを診断するためにまず問診を行います。その後で初めて、問題点を診断し、一連の処置を提言します。そしてアーユルヴェーダの実践へと進むのです。

アーユルヴェーダを深く知るには、アーユルヴェーダ医の処置を受けるか、より専門的レベルでその哲学を理解したいなら様々な医師に会ってみると良いでしょう。医師に限らず、薬草を収集する地元民やシャーマン/ジャンクリ(ネパールの伝統的療法士)などを訪問するツアーを組んでもらうこともできます。