カイサール図書館

カイサール図書館はカイサール・シャムシェール・ラナの45,000以上におよぶ書籍や雑誌を中心に蔵書してあります。莫大なコレクションはあらゆる分野を網羅しており、占星術、法律、ガーデニング、歴史、美術、狩猟、宗教、哲学、百科事典、辞典、世界の著名作家の文学作品など驚くほど多岐に渡っています。20世紀初めにヨーロッパなどで描かれた多数の壁地図は館内でも特に関心を集めています。

ラナ専制政治が終焉する頃、カイサール・シャムシェールはネパール陸軍元帥でした。早くから書籍や新聞を買い集めていたカイサールは、父親であるマハラジャ・チャンドラ・シャムシェールに随行して英国を訪問した際に、彼の地の統治制度を始め、図書館のシステムや書籍の管理方法などに大きく感銘を受けました。カイサールは英国から大量の書籍を持ち帰りましたが、蔵書はあくまでカイサール個人の所有物であり、一般人の手の届くものではありませんでした。図書室への入室も、家族や国家の要人、外国からの特別客のみに限定されていました。しかし晩年を迎えたカイサールは1964年、その図書室を国有のものとして寄贈したのです。現在のカイサール図書館ではカイサールの貴重なコレクションに加え、日々訪れる利用者のための新聞や現代雑誌も取り揃えています。