バクタプル(バドカオン)

帰依者の町」という意味の、高度1,401mの丘に位置するバクタプル(別名バドガオン)は、訪れるものを古きよき時代へと誘ってくれる重要観光ポイントです。面積4平方マイル(10.36平方キロメートル)のこの町では、レンガや石を敷き詰めた魅力いっぱいの通路や赤いレンガ造りの家屋が今でも姿をとどめ、まるで中世に戻ったような生活が保たれています。ゴールデンゲートや55もの窓を持つ素晴らしい王宮のあるダルバール広場は、盆地内の三古都で一斉に芸術や建築文化が栄えたマッラ王朝の全盛期を映し出しています。カトマンズの14km東に位置するこの古都もまた、陶芸と木彫で有名であり、あちこちの広場や多くの建物の窓にこれらの作品を見つけることができます。

バクタプル周辺

シッダポカリ: バクタプルは小さな町ですが、数多くの公共水槽を町中に構築しました。シッダポク(シッダポカリ)は、最も大きいメインタンクの一つでバクタプルの人々に飲料水を供給しています。ヤクシャ・マッラ王によって15世紀に造られたこの大きな長方形のタンクは、今では魚がたくさん生息し、釣りやボート遊びのために時おり一般公開されています。  

ニャタポラ寺院: バクタプルでひときわ目立つ寺院であるニャタポラ寺院は、文字通り「五重の塔(五階層)」を意味しており、町のランドマークになっています。1933年にカトマンズバクタプール一帯に壊滅的な被害をもたらした大地震にも持ち堪えたことでも有名です。この寺院はタントラ教の女神にささげられ、寺院へと続く石段の両側には守護神としての石像が置かれています。一番下にはマッラ王朝時代の闘士(レスラー)像が2つ、人間の代表として置かれており、その上の段に行けば行くほど力強い者の石像になっていきます。石段が一段高くなるごとに10倍の強さを持つとされています

バチュラ寺院: バクタプルのバチュラ・デビを奉るこの寺院は、石で作られた寺院の1つで、多くの複雑な彫刻が施されています。その横には有名な銅鐘があり、地元では「犬の遠吠えのベル」として知られています。というのもこの鐘の音が鳴り始めると必ず、近くに居る犬達が遠吠えを始めるからです。この大きなベルは、西暦1737年にランジット ・マッラ王によって設置され、朝夕のこの鐘の響きが、毎日の夜間外出禁止令の始まりと終わりを告げていました。今日では、毎朝聖職者がタレジュ神に祈りをささげる時にその鐘の音を聞くことができます。 

バイラブナート寺院:カシ・バイラブを奉った3重の塔のバイラブナート寺院には、その内部の神聖な部屋にバイラブの頭部のみが安置してあります。伝説では、バクタプルに彼を留めておくために、密教専門家によってカシ・バイラブの頭が切断された、とされています。この寺院はパゴダスタイルで建てられ、有名な5重の塔のニャタポラ寺院に隣接して立っています。ちなみにバイラブとは、シヴァ神が持つ多様な顔(化身、権化)のうち、有毒有害な部分の化身のことを言います。元々ジャガット・ジョティ・マッラ王によって建立されたこの寺院は後に、芸術の熱心な愛好家であったブパティンドラ・マッラ王によって改良されました。 

ティミ:カトマンズの東10km、バクタプルの近くに位置するティミは「陶器の町」です。農業の傍ら、ほとんどの世帯が陶芸・陶器製造業に従事しています。この町はまた、カトマンズに陶器を供給するだけではなく野菜の供給も行っています。ここの最も重要な神は、バルクマリ女神です。この一帯の農家に残っている中世的な生活様式は、強く人を惹き付ける力があり、これを見るために多くの観光客がこの町を訪れます。